記憶のアップサイクル

2021.04.5

こんなデニムを発見しました・・・!

 

メカジキデニム
https://www.tsuruto.com/oikawadenim

 

廃棄されていたメカジキの角を
有効活用したデニムで、
素材の約35%がメカジキの角
だそうです・・・!!

 

すごい・・・!

 

このように、本来であれば
捨てられるはずの廃棄物に、
デザインやアイデアといった
新たな付加価値を持たせることで、
別の新しい製品にアップグレードして
生まれ変わらせることを

「アップサイクル」

というそうです。

 

エネルギーを使って
「原料」に戻すのではなく、
元の「素材」をそのまま活かすので、
「リサイクル」とも違う。

 

ご存知でしたか(^^)

 

アップサイクルの例はこちら
https://ethical-leaf.com/1031/

 

 

 

新たな付加価値を持たせることで、
別の新しい製品にアップグレードして

生まれ変わらせる

「アップサイクル」

 

今日は、

IRMは記憶の「アップサイクル」

ということを書きたいと思います。

 

 

IRM実感トレーニングの
クライアントさんで、

何年も前のことなのに、
今思い出しても怒りがこみ上げるし
落ち込む、という
記憶を抱えた方がいました。

 

彼女はエステサロンの店長で、
ある時スタッフの一人が
お休みの日にお店の鍵を持ち歩き、
なくしてしまったそうです。

 

その本人は定時で帰宅し、
店長の自分は12時過ぎても
始末書を書かされている。

 

マネージャーからは、
ひどい言われようで、
バーカという言葉、舌打ち、
人格否定するような言葉や態度
すべてお前の責任だと責められる。

 

怒り、不満、孤独、自己嫌悪、、、

 

とてもとても辛かったそうです。

 

 

これを、
自分で感情学修していったときに、

その鍵をなくしたスタッフについて
思い出しました。

 

休みの日に鍵を財布に入れて
持ち歩いていたことに対して、

大切なものなのに
なんでそんなことするの!?
と怒りをぶつけ、責めていた。

 

でも、考えてみると
お財布の中に入れて持ち歩くことは
貴重品の管理としては
一番かもしれない。

 

実は、お財布は、
すられてしまったそうなのですが、
そのことに対して共感がなかったこと。

その後裁判になったくらいだから、
相当な出来事だったはずなのに。

スタッフの話は聞く耳を持とうと
しなかったこと。

 

感情学修で過去に遡ってみると、
そのスタッフに与えていたものが
そのままマネージャーから
還ってきていました。

 

 

それに気づいた時に、

これまでの自分のスタッフに対しての
関わり方を反省することができ、

「共感」の大切さを
しっかり理解することができました。

 

その結果、その辛かった体験を
肯定することができたんです。

 

 

これまでは消してしまいたい
捨ててしまいたいものだった記憶が、

彼女にとって、大きな価値がある
記憶になりました。

 

 

感情学修をして
体験の本質が理解できると、

記憶がアップグレードされて、

ゴミだと思っていた過去の体験の
質が上がり、生まれ変わるんです。

 

 

アップサイクル協会は
「ゴミ」という概念をなくしたいと
活動されているようですが、

私も、「ゴミのような記憶」、
「体験しなければよかったと
思うような過去の記憶」

という概念がなくなる人を
増やしたいです。

 

 

すべての体験には価値がある。

 

その価値を、時間がかかったとしても
ちゃんと受け止めて、
自分の人生を大事にしていけること。

 

それが自己肯定感の大元だと
思うんです。