自己肯定感を考えたムーミンの本
今年はムーミン誕生75周年。
昨年はムーミンの本の
新版がでたということで、
買って読んでいます。
30年ぶりに改めて読んでみたら、
スノークのお嬢さんの
自己肯定感が高すぎて眩しいです。
キラキラしている友達を見て
困難に負けない心を持った友達を見て
いいなーあの人は・・・
恵まれてるよね。
それに比べて自分は・・・
と、なんか悲観的になっちゃう。
自己肯定感が低めだと思う方に、
ムーミンワールドが教えてくれたことを
書こうと思います。
今読んでいるのは、
「ムーミン谷の夏まつり」
私が好きなシーンはここ。
スノークのおじょうさん(中央)が
うぶ毛自慢をしていたら、
悲観的で自己肯定感が低すぎる
ミーサ(右)が突然キレて、
「あんたたちの古くさいうぶ毛が
なんだっていうのよ!
なんでも知ったかぶりしてさ。
スノークのおじょうさんなんて
服も着てないじゃないの。
私は、けっして、服を着ないで
歩くなんてしないわ。
何にも着ないで歩くくらいなら
死んだほうがましよ!」
と、泣いて走り去っていく
というシーン。
スノークのおじょうさんは
大ショックを受ける。
え!そこー!?
服着てないとかそこ
つっこんじゃうの??
さすが・・・ムーミンワールド。
・・・という意味で、この場面大好きです。
あ、ちゃんと自己肯定感の話に
ここから繋がっていきます。
ムーミンは
小学校高学年〜中学校の時に
本を読んでいて大好きでした。
(私の世代だとアニメを見ていた人が
多いみたいなのだけど、
アニメは見たことないんです。)
なんで好きだったか、今から思うと、
登場人物の個性がやたらと強くって、
人の(登場人物は人間じゃないけど)
弱いところ・醜いところ
(と、当時私が思っていた)が
たくさん描かれていて、
それでも受け入れられているところに
すごく希望が持てたのだと思います。
私は自分のことが
好きじゃなかったんですよね。
それも当時は自覚して
いなかったけれど。
自分の嫌いなところ満載の
キャラが登場して、
それでも大丈夫なんだと
思わせてくれる。
小学生の私は、
きっとそこに救われていたのかな。
そして、
30年ぶりに改めて読んでみたら、
スノークのお嬢さんの
自己肯定感が高すぎて眩しいです。
何年か前までの私の思考パターンだと、
例えばこんな自己肯定感の高い人に
出会うと、
「あの人は
自己肯定感が高く育ててもらって
羨ましいわー。私なんて・・・」
と劣等感と自己嫌悪でした。
でも、
肯定できない自分に向き合う中で
そんな自己肯定感の
低い自分も自分が創造していた
体験する必要があって
自ら創造していた
という、
「現実を創造している自覚」
が深まりました。
それからは、
「自己肯定感が高いって
どういうことなんだろう?」
「どういう考え方をして
そうなってるんだろう?」
という目で、
羨ましいと思う相手を
見れるようになりました。
これは、
相手をプラスの鏡(鑑:お手本の意味)
としても観てみましょう!と、
IRMでお伝えしていることです。
相手を鑑として観ることで、
自分がなりたい自分を確認して、
どうしたらそうなれるか?
というヒントをもらえる。
全ては、
自分がなりたい自分になるために!
羨ましいなーと思う人を
引き寄せている
(出会う現実を創造している)
のです。
服も着ていない!
と言われてショックを受ける
スノークのおじょうさんだけど、
その後、ミーサに寄り添って
仲直りをしようとします。
それを読んで、
自己肯定感が低いがために
自分でいっぱいいっぱいな時に
こうやってまわりの人たちに
救われて助けられてきた部分が
きっとあったのだろうな・・・
と、いうことを思いました。
当時気づけなかったけど、
きっと思いやりの中にもいたはず。
自分が不幸だと思う時ほど、
与えられているものに
目を向けられたら。
温かさが心に戻ってくるかも
しれません。
奥山リエ子