みんなの効果・実感・変化 no.33
先日、何年も整理をしていない引き出しから
ビニール袋の端がハミ出していることに
気がつきました。
「何かな?」と思って袋を開けてみると
以前、4年半ほど前に通ったことのある
心療内科クリニックで処方された
錠剤が入っていました。
ネットで効能を調べてみると
そこには「不安や緊張を和らげる薬」
と書かれていました。
当時の私は「神経症の傾向」と診断を受けて
気持ちの面では苦しみを感じながら、
でもそういった感じのお薬には「抵抗」
があったので、
ある意味「二重苦」のような感じにも
なっていたようです。
(今は、お薬の種類による抵抗は
あまり感じなくなりました。)
また、クリニックでは薬の処方とは別に、
伝統的で、効果を感じる人も多くいるという
ある「療法」の紹介を受け、
その療法による効果が得られた方による
カウンセリングを受けていた時期もありました。
さて、私がIRMと出会ったのは、
そのカウンセリングを受けた最後の頃でしたが
実はその療法とIRMには
ちょっとした共通点があって
それは、自分の中にある「~べき」という
考え方やこだわりを
自分で見つけるという所です。
療法のカウンセリングでは
それまでやったことのなかった「内観的」な
取り組みをしましたので
それなりに気づくこともあったのですが
残念ながら私の場合は
目に見える効果にまでは至らなかった
ように思います。
今になってそのことを振り返ると
自分の中の「~べき」について
自分の頭や理屈で考えることをしても
(そもそも理屈っぽいから
そのような診断を受ける感じになっていた
わけでして…)
果たしてどうだったのかな?
というふうに思っています。
一方でIRMの「感情学修」は
フォーカスするのが「理屈抜きの感情」だった
ことが私には合っていたのではないかと思います。
ネガティブな感情の元には
(無意識の)価値観があって
それに気づくことができる方法があるなんて
当初は想像もしていない考え方でした。
でも “振り回されてしまったり
どうにもならないもの、と思っていた感情が
実は、その元にある価値観に気づいたり
見直すことで
“自分で何とかできるようになる”
その意味が「腑に落ちた」ことは、
とても大きな経験だったと思います。
今も、課題や悩みはありますが
幸いにも、感情発生の仕組みについて
理解や実感ができていますので
引き出しに忍ばせておいたお薬を
飲むようなことは、多分もうないのかな?
というふうに思っています。