みんなの効果・実感・変化 no.33

2019.03.14

先日、何年も整理をしていない引き出しから

ビニール袋の端がハミ出していることに

気がつきました。

「何かな?」と思って袋を開けてみると

以前、4年半ほど前に通ったことのある

心療内科クリニックで処方された

錠剤が入っていました。

ネットで効能を調べてみると

そこには「不安や緊張を和らげる薬」

と書かれていました。

当時の私は「神経症の傾向」と診断を受けて

気持ちの面では苦しみを感じながら、

でもそういった感じのお薬には「抵抗」

があったので、

ある意味「二重苦」のような感じにも

なっていたようです。

(今は、お薬の種類による抵抗は

あまり感じなくなりました。)

また、クリニックでは薬の処方とは別に、

伝統的で、効果を感じる人も多くいるという

ある「療法」の紹介を受け、

その療法による効果が得られた方による

カウンセリングを受けていた時期もありました。

さて、私がIRMと出会ったのは、

そのカウンセリングを受けた最後の頃でしたが

実はその療法とIRMには

ちょっとした共通点があって

それは、自分の中にある「~べき」という

考え方やこだわりを

自分で見つけるという所です。

療法のカウンセリングでは

それまでやったことのなかった「内観的」な

取り組みをしましたので

それなりに気づくこともあったのですが

残念ながら私の場合は

目に見える効果にまでは至らなかった

ように思います。

今になってそのことを振り返ると

自分の中の「~べき」について

自分の頭や理屈で考えることをしても

(そもそも理屈っぽいから

そのような診断を受ける感じになっていた

わけでして…)

果たしてどうだったのかな?

というふうに思っています。

一方でIRMの「感情学修」は

フォーカスするのが「理屈抜きの感情」だった

ことが私には合っていたのではないかと思います。

ネガティブな感情の元には

(無意識の)価値観があって

それに気づくことができる方法があるなんて

当初は想像もしていない考え方でした。

でも “振り回されてしまったり

どうにもならないもの、と思っていた感情が

実は、その元にある価値観に気づいたり

見直すことで

“自分で何とかできるようになる”

その意味が「腑に落ちた」ことは、

とても大きな経験だったと思います。

今も、課題や悩みはありますが

幸いにも、感情発生の仕組みについて

理解や実感ができていますので

引き出しに忍ばせておいたお薬を

飲むようなことは、多分もうないのかな?

というふうに思っています。